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有松絞り [和の文化]

24日は有松絞りを見てきました。

絞り染めとは、他の染色法と違い、糊や蝋などを用いて防染するのでなく、
布を糸で括って染料につけ、防染するものです。
つまり、生地にシワやひだを寄せ、その部分を糸で絞って染液につけ、取り出して
シワやヒダを伸ばすと、その部分だけが染まらずに模様となって残る染色方法です。

・・・・・・竹田嘉兵衛商店から頂いた小雑誌より



1919年に竣工した書院の応接間でお茶を頂いてから
お屋敷を見学いたしました。
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三浦絞りを見せていただいたのですが
こんな細かい仕事を根をつめて続けることじたい驚異です。
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毎回見せていただく、どの手工芸の作業も大変な手間がかかっています。
この絞りも大変な作業です。
機械仕事では決して表現できない深みのある陰影、色など
着物に出来上がったときの違いは如実です。

ここでも伝統工芸士の方々の高齢化がいわれ
しだいにこんなに手の込んだものが作れなくなってきています。
というのも、一人一芸で、その絞り方法をしている方が
辞めてしまったらそれを受け継ぐ者がいないので
自然、絞り技術の一つ一つがいつまで続くかわからないと。

その一方
世界のディザイナ-たちが、この高度な絞りにいま感心を抱き
高級婦人服に取り入れているのだそうです。

素晴らしい技術を日本の伝統工芸は持っています。
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whitered

すごいですね、有松絞り。昔は東海道のお土産用の手ぬぐいに絞りをかけたそうですね。絞り方が何種類もあるのもすごいです。先日、清田のり子先生が主催するミニ雑誌「日本のきもの+(プラス)」NO,46にも有松絞りの特集が組んでありました。
by whitered (2010-05-06 07:12) 

y-ma2-koubou

こんばんは、whiteredさん
いつもありがとうございます。

有松の地で考案された括り技法は、これまでに100種類を超え、そのうち70種類以上の技法が今に伝えられているのだそうです。
でもご年配の伝統工芸士の方が、「一人ひとりが得意の技法を持ちこれは自分はできるけれど、あれはできない、と決まっているので、この技法の後継者がいなければ、私がしている技法も私で終りだね」と手仕事をしながら話してくださいました。

by y-ma2-koubou (2010-05-06 21:56) 

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